3CEのマットリップがおされ
グロスというものがずっと苦手だった。
よく分からないおじさんには、天ぷら食べた? と本気で聞かれるし、風が吹くと髪がひっつく。そしてなんとなく落ち着かない。化粧品について、おちないことを一番重視しているのだが、どんなに落ちないリップも、まあ、食べたり飲んだりしたら落ちる。
唇は私にとって長らくどうすればいいのか分からない部位だった。どうしたい、とかも思わなかった。唇以外はばっちり決まっている、なんてチグハグしているときもあった。
ところがある映画を見て、唇をこうしたい! と思うようになった。
ドリュー・バリモアが出ていた『マイ・ベスト・フレンド』(邦題がダサイが、原題は『Miss You Already』)。昔からの親友の絆を描いていて、ふたりの関係がとてもよい作品だった。主演を演じたドリュー・バリモアのキャラクターをうまく表したファッション(すこしヒッピーな、カントリーチック調の小花柄ワンピースを可愛く着ていた)はとても素敵だった。
決してスレンダーではないのに、キュートなのだ。少女趣味にもなりかねないかわいらしい服が多かったのだけれど、ダサくなっていないのは化粧のせいだな、と観ながらふと思った。リップラインを丁寧に描き、マットな赤い口紅。グロス文化特有の唇のシワを消す、なんて考えはあまりないようで、縦ジワも見えるのだけどなんだかセクシー。とってもいいな、と思った。
映画を観たあと、CHANELで赤リップ買わなければ、となぜか思った。赤リップといったらなんとなくCHANELのイメージがあったのです。しかし店舗に向うと、口紅だけでも質感によっていろいろなんですね!! 唇初心者はびっくりしました。訳が分からないので、ツヤ系やらマット系やらとりあえず種類違いで購入。
だけど、だけど、なんか違うううう。あれか。私の唇が薄いのか? 形が悪い? アジア人がドリュー・バリモアリップになんてなれないよ、当たり前か。と絶望しながらも、きっと私の欲しいリップがどこかにあるはず。
シャネル、ボビイブラウン、スリー、、、いろいろ試しました。なんか違いました。
だけどある時、出会ってしまった。3CE。韓国コスメブランドで若い子に人気があるそうです。たしかに韓国の女の子ってペタッとしたリップつけてるよな、そうだそうだ、と思い直した。色々調べて、人気インスタグラマーとコラボしたシリーズを2色ゲット。これが大正解だった。唇がなんかおしゃれなのだ。おしゃれ。マットだけど決してカサカサではない、ニュアンスなベージュ~赤の色味。これです、求めてたの!!
今回購入したのは↑の商品だけど、ほかのマットリップもかわいい。
マットづいて、CHANELは2017春コレクションのマットリップも買った。若干質感に潤いが増したような印象で、こちらもやはりおしゃれ。マットのラインが一番私の理想に近かったな~。
口紅だもの、やはり食べたり飲むとある程度落ちますが、口紅を塗りなおすということを覚えたアラサーであった。